代表挨拶

2009年2月、会津磐梯の地で、G1サミットは産声を上げました。「日本を良くする」ために、各界のリーダー達が集い、学び、議論し、行動に移していくためのプラットフォームが日本に必要だと考えました。

第1回G1サミットは、107名の集いでした。基調セッションに登壇された山中伸弥氏は、その後ノーベル賞を受賞し、前原誠司さんは大臣に就任。世耕弘成さんは第二次安倍内閣発足後から内閣官房副長官として政権を支えています。G1の仲間たちは、政権の中枢に就き、あるいは経済界の第一線で活躍し、あらゆる領域で新たなイノベーションを生み出しています。

その後G1サミットは、毎年場所を変えて開催されています。2013年には一般社団法人G1サミットを設立し、G1サミットを中心に、G1 Global Conference、G1経営者会議、G1新世代リーダー・サミット(U-40)、G1ベンチャー、G1地域会議、G1カレッジと毎年7つのカンファレンスを開催する規模となりました。

G1の議論から、数々のイニシアティブが生まれました。KIBOW、アスリートソサイエティ、東京ハーベスト、東の食の会など、各分野で日本を変革しています。またG1の各領域の代表が集う部会も開催されています。G1政治部会、G1首長ネットワーク、G1官僚、G1メディア、G1 NPO、G1スポーツの6つの定例部会が開催されています。

G1から生まれた「100の行動」が、ひとつひとつ行動に移され、社会変革を実現しています。2014年度からは、経済人を対象としたファンデーションメンバー(FM)制度を導入し、財務基盤の確立を進めています。

G1サミットの精神は、以下です。

(1)批判よりも提案を
(2)思想から行動へ
(3)リーダーとしての自覚を醸成する

G1の一つの合言葉に「世代の責任」というものがあります。少子化、財政再建、エネルギー、教育、復興。様々な問題を決して先送りすることなく、僕らの世代で解決し、次の世代に引き継ぐ誇りある国をつくり出していくことが、果たすべき責任だと思います。そのためには、志を同じくするリーダーたちが集い、ビジョンを持ち、実行していくほかに道はないと考えています。

旧弊を打破し、未来の世界を変えていくために、ひとりひとりが取るべき行動を見据え、仲間と共に挑戦を続けていく。G1は、そのためのプラットフォームでありたいと思います。

2030年の日本、そしてその先の日本を、僕たちの手でつくっていきましょう。

堀 義人
一般社団法人G1 代表理事
グロービス経営大学院 学長
グロービス・キャピタル・パートナーズ 代表パートナー